夢と現実の間の不思議な体験 断捨離⑩

娘さんが言ってること、
あながち嘘じゃないかもよ!
こんなになるまでもの詰め込んで!

Yさんは言葉は厳しいけれど、真剣に母を思って
伝えてくれているのがすごくわかります。

まだまだ気の遠くなるような片付けの途中でしたが、お昼もとうに過ぎていて、
私は近くのコンビニに走り、さっと食べれるおでんを買い求めました。

ちょっと休憩してください。本当に助かりました‼

Yさんは長い髪を一つにくくられていましたが、
そばにあった赤い座布団に座ってもらい、
髪をほどかれると、また、私の目におかしなものが映りました。

Yさんはそれまで町娘だったのに、髪をほどかれると、お姫様に昇格なさいました。

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そのときYさんの座られた寿の座布団と、
お姫様に見えたときに膝に触れていた母のあでやかな帯です。

脳の錯覚とは本当におかしなものです。
目の前に母やYさん、娘がいるお昼に、
私にだけおかしな画像や風景が映るのですから。

母も娘も、おかしなことばかり口走る私を
気がふれたとおもったらしいです。

金の川が見えて、父のイメージの壮大な山が見えたり、Yさんがお姫様に見えた後は、

頭の一部にいつもあった、寒くて荒れ果てた山に
寂しそうに映る父の姿が全くなくなっていました。

寒くて荒れ果てた山のイメージと、団地の2部屋が一緒だったのです。
父や祖母はこれを整えろと、私に伝えたかったのだと、そのときそう解釈していました。

よくもまあこの狭い空間に、これだけのものが入るなんて!私の目にはそのとき、押入れや箪笥の物を出した暗い空間が、
真っ暗闇の洞窟に見えました。
冷えて冷た~い空気を感じます。

開け放した箪笥のイメージです。

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夕方暗くなり、私たち以上に動いて下さったYさんも家族のご飯の支度に帰られました。

それからすぐ、私の職場の奥さんから携帯に電話
が掛かってきました。

気になってそばまで来てるのよ!
大丈夫?

続く。